2011年07月28日

社会の富が集まる方向を遠望せよ 「貧しからず富に溺れず」邱永漢

邱先生はここでは、社会の富がどの方向に集まるか、
そういう動きを遠望して、そこへお金を投ずれば、
土地に起こったと同じことがもう一度起こるだろ
と書かれています。

サラリーマンの理想像としてとりあげた二人の例を
ふりかえってみると、次のような共通点がある。

(1)若い時から利殖とか理財とかいうことに関心を持ち、
そういう情報にたいしては触覚を働かし、
本を読んだり、研究もしている。

(2)はじめはお金がなかったから、サラリーの中から
節約し、それをもとに小さな投資からスタートした。
奥さんにも協力をしてもらい、二人で稼いで
一人分の収入で生活費を賄っている。

(3)30歳前後に、実行に及んでいる。
むろん、30歳前後だから、定年後などという意識はない。
お金を貯め、それをふやして家計を安泰にしようという
意図の下にはじめたものであろう。

(4)理財ができたのは、ほとんど不動産の値上がりによるものである。
しかし、最初からそれを狙って成功をおさめたわけではない。
貯金もしたし、株も買ったし、土地やマンションにも手を出している。

以上の諸条件をふりかえってみると、(1)と(2)と(3)は、
今後もほとんどそのまま通用すると考えてよい。
しかし、(4)には偶然的要素も多いし、
不動産の値上がりが今後も期待できるかとなると、
私でも首をかしげてします。

しかし、全体として社会的な富はまだ増え続ける
方向にあるとすれば、その分け前にいくらかでも
あずかる方法はある筈である。

つまり、不動産にかわる次のものがある筈であり、
それに関与しようと思えば、40歳になるずっと前から
そういうことに関心を持ち、耳目を働かせ、
うまい方法があると思ったらすぐにも実行に移すことである。

多分、それは今後、継続的にお金を儲けて事業のふくらんで行く
企業の株を買ったりすることのなかにあるだろう。

posted by 素朴な自由人 at 00:00 | Comment(0) | 邱先生の思想研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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