2013年02月11日

日本はいますぐ復活する 「アメリカは日本経済の復活を知っている」浜田宏一

浜田先生は本の最終章で日本経済復活の
ための道を提示されています。

日本のマクロ経済は長期のデフレの状態を続けていますが、
それは驚くべきことで、独自性を持った中央銀行を有する
国では起こりえないことと考えられているからです。

そして2011年に東日本大震災が起こった。
震災によって生産能力が落ちるのでそれが価格の上昇圧力につながる。

一方、資金面では、保険金支払いなどの準備のために
円建ての資産の需要を増やすことになる。
これはデフレ圧力を助長するらしく阪神大震災の後は1ドルが79円台となり
東日本大震災の後は76円台を記録した。

大震災のあとは日本国内の需要は不足し円高と共に需要不足経済の基調が続いた。
その解決には震災の復興ために国債を日銀に引き取ってもらうか、
既存の国債を日銀が買いオペレーション(公開市場操作)
することで達成できると書かれています。

デフレの状態で増税を行うと、所得が減るので国の税収もへり、
日本経済は破壊するが日銀が金融緩和を行ったうえで
デフレを脱出した後で消費税のアップを行えば、
消費者、産業界、財務省の三者にとって徳になるそうです。

国債を日銀が引き受ければよいとの事ですが
なぜそれが良いのか、禁じ手とも言われているようですが
大丈夫なのか気になるところです。

浜田先生は実質為替レートをリーマンショック以前の状態
(名目レートが1ドル90〜100円)になるのが望ましい
とここでは書かれています。
確かにその水準に近づいて気がします。

充分な量的緩和、デフレ・需要不足の・低成長から
脱する事が出来れば日本は復活する。
これは経済を学んだ人にとっては常識だそうです。

浜田先生は安倍内閣の内閣官房参与との事ですので
日銀がどのように動くかはわかりませんが
政府は浜田さんの意見に従って動きそうなので
もう少し円安が進むのでしょう。

日本が本当に復活すれば我々もありがたいのですが
経済学者の先生の考えどおりに世の中が動くかはわかりません。

この本はある程度経済学の知識を持った人が読めばなるほどとなるのでしょうが
そうでない人にはなぜそうなるのかちょっとわかりにくい感じです。
やはり、池上彰さんに補足いただきたい感じです。

それと先生の思い出話も結構入っているので
要点だけを知りたい人にとってはちょっと長い話になっている気がしますが
先生が日本を復活の道に導いてくださることを願っています。

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アメリカは日本経済の復活を知っている [単行本] / 浜田 宏一 (著); 講談社 (刊)


posted by 素朴な自由人 at 00:00 | Comment(0) | 自由人を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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