養老さんの本としては「バカの壁」が有名ですが
私は読んだことがありません。
ところが本屋をうろついていたら
「自分の壁」と題した新書版の本が目につきました。
本の中にある養老さんの紹介文を読むと
東京大学の医学部を卒業後解剖学を
専門に研究されていた方の様です。
本の中に昆虫採集のお話が出てきます。
虫好きの少年だったのでしょうが
大人になっても虫好きが続いているみたいです。
本の中で面白いと思ったのが
チョウの完全変態のお話です。
幼虫の時は青虫で木とか野菜の葉っぱを食べて
大きくなるのですが、いったんサナギになり
そのあとは全く違う姿かたちのチョウに変身します。
養老さんによるとこれは昔は二つの種類の
虫だったのがどういう理由か分かりませんが
合体して一つの虫になったのではという仮説です。
同じことがヒトデにも言えるようです。
また人間の細胞の中にある
ミトコンドリアにも言えるようで、
昔は外の世界にいたミトコンドリアが
いつの時からか人間の細胞に
住み着いたのではという事です。
思いもよらない仮説ですが
専門家の方が考えると
このような結論になるのでしょう。

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