目に留まったのが本田宗一郎さんの写真があるページです。
そこには工場でしょうか
地面に3名ほど座っていて
本田さんはチョークで何やら書いて
現場の人に説明している写真です。
ホンダには三現主義という考えがあります。
三現主義とは、ものごとを考えるにあたっては、
「現場に行くこと」「現物(および現状)を知ること」
「現実に向き合うこと」を重視する考え方です。
本田さんはこの考え方をとっても大事にされていて
自ら実行されていました。
本田さんは社長室にこもっていることはほとんどなく、
いつも工場や研究所などに足を運んでおられて、
開発中の車体やエンジンなどの現物を見ていたそうです。
本間さんも還暦を過ぎた本田宗一郎さんが
研究所の中を歩き回っている姿を
よく見かけたと書かれています。
本田さんにとっては現場にいるときが一番幸せな時間で
社長室で経営の数字とかを見るのはお嫌いだったのでしょう。
本田さんが非常に大切にされて
しかも自ら実行されていた
三現主義は我々も見習う必要がある態度と思います。
得てして現物を見ることはせずに
机の上だけでああでもないこうでもないと
思案もめぐらすだけの人もいますが
やはり現物を見てやってみて
軌道修正する事が必要ではないでしょうか。

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