2017年02月02日

模倣性は飯びつ「スピードに生きる」本田宗一郎

本田さんは人間の模倣性は
工業製品を作る人にとっては
飯びつであるといわれています。

「さっき私はデザインは流行だといったが、
 流行の心理、あの人がやったから
 私もやるという心理である。

 人間には独創性と模倣性があり、
 独創性は字の通り新しい物をつくることであり、
 模倣性は流行を生むというわけである。

 そこでわれわれにとって大衆の模倣性は
 いけないかといえばそうではない。
 模倣性のおかげで、
 工場は長いあいだ同じものをつくっていられる。
 これが独創性だけを要求されたら、採算を無視して、
 しょっちゅう型を変えなければならなくなる。

 看板にしても、みんな独創性だけをフルに発揮したとしたら、
 街はとんでもなく汚いものになってしまう。
 同じ服装でも、北欧風の服装があり、
 ロシア式の服装、イタリア風の服装ありといったぐあいに、
 ある調和のとれたリズムが出てくるのである。

 だから私は人間の模倣性というものを
 馬鹿にしてはいけないと思うし、
 それを活用しなければならないと考える。
 人間の模倣性は流行を生むから、
 私らにとっては大きな飯びつである。」

ここでは人間の模倣性の良い所について
本田さんはお考えを展開されています。

ファッション業界には流行があって
今年はこれが流行で来年はこんな感じと
業界をあげて流行をつくり出している感じです。

そのおかげで自分だけが流行遅れになると
かっこ悪いので新しい洋服を買おうと
購買力の喚起につながっています。

しかしだんだんと最近は自分の個性を
大事にしてきているので
流行にそんなに左右されなくなってきている気もします。

車に関していうと、一社がカッコいい車とか
社会のニーズにマッチした形とか機能の車を
世の中に送りだすと他社も真似して
同じような車をどんどん販売します。

そうすると日本の道路を走っている車は
似たり寄ったりで特徴がない感じになっています。
模倣性はいい事かもしれませんが
没個性的になるということでは
悪い面とも言えそうです。
posted by 素朴な自由人 at 00:00 | Comment(0) | 本田宗一郎 思想研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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