2017年03月06日

神社仏閣の感覚をとり入れる「スピードに生きる」本田宗一郎

本田さんはここでは自動車のデザインに
神社、仏閣の日本的感覚をとり入れたと
言われています。

「商品のデザインは、大衆のもっている
 模倣性を見極めながら独創性を
 少しずつ押し出すという、
 きわどいところで進められているわけである。

 これが絵だったら、独創で行けるし、
 またいくべきであろうが、
 商品だとそうはいかない。

 ゴッホの絵は死んでからはじめて
 認められたということだが、
 商品が十年も二十年も経ったあとに
 認められたんでは商売そのものが成り立たない。

 うちの車のデザインに神社、仏閣のもつ
 日本的な感覚を織り込んだということは、
 すでに多くの人が知っている事だろうが、
 私はあのデザインをやる前に奈良、京都を
 十日間くらいかけてじっくりと見て回った。

 もちろん、神社、仏閣の感覚をとり入れるといっても、
 それをそのまま再現したのでは
 アナクロニズムになってしまうが、
 近代的な目を通してふるいにかければ、
 まだまだ現代のデザインに摂取するべき点は多いと思う。」

車とかオートバイはデザインが大事であるが
それは芸術作品ではないので
独創的すぎるとユーザーは奇抜すぎて買ってくれません。

従来品と比べると少しだけ独創的であるということが
大事でそのさじ加減が難しいと考えられます。
車のデザインがいかに素晴らしくても
時代に対して進み過ぎていると
恥ずかしくて買えないと思うものなのでしょう。

しかし、そのデザインに日本の昔からある
日本の神社仏閣のセンスを取り込もうと考える
本田さんの発想はなかなか奇抜な気がします。

神社仏閣と言えば昔の職人さんが作り上げたもので
動物とか植物とか自然のものではなく
人工的なものですのでどうしても
古い感覚で作られているものと思いますが
その中から現代に使えるものを探そうとされたようです。

古いものであるが
長年の年月を経ても今なお美しいと感じられる
神社仏閣には普遍的な美があるのかもしれません。
posted by 素朴な自由人 at 00:00 | Comment(0) | 本田宗一郎 思想研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。