夫の修一さんは「だんだん美しくなる人生」を
めざしてやってきたと書かれています。
その意味は年齢を感じさせないということの様で
雑草のようにタフではあるが、内心は弱虫で
いろんなことを受け入れながら
自分のことは自分でやる生活をされているようです。
一方の妻の英子さんは、夫が一人残ると困るので、
自分に「先に逝かない」と言い聞かせて
過ごされているようで、
だれかの役に立つことで自分は生かされている
ような気がすると書かれています。
そんな二人ですが、相手のことを気にしながらも
自分のペースを守って日々の生活を送っておられて
ひとつの美しい夫婦の形を見る感じです。
最初の章は「土を耕やす」となっていて
なぜ野菜とか果物をキッチンガーデンに作るようになったのか
子供の頃はどんな子供であったなどを紹介されています。
作物を作るのに一番大切なのは、
やはり土をつくるということで
落ち葉をたくさん入れたり、
食事の残りをコンポストにいれて堆肥をつくって
それを土に入れることで野菜作りに活用されています。
すべてのものを無駄にすることなく活用して
自然な生活を楽しんでおられることが
本を読んでいると伝わってきます。

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