2018年03月15日

組織人の方が職業的な生命は短い「鮮度のある人生」邱永漢

邱先生はここでは年をとってくると
周りから厄介なこととはかかわらないことを、
アドバイスされるようになったと書かれています。

創業者がまだ健在な会社でさえも、
企業の活力を維持するためには年寄りには
どいてもらおうという雰囲気が微妙に醸成される。

敏感な経営者は、たとえ自分が築いた企業であっても、
「もう自分の出番はなくなったなあ」という気持ちになってしまう。

本田宗一郎さんなどは、だれに催促されたわけでもないのに、
さっさと後進に社長の椅子を明け渡し、自分は銀座にオフィスを構えて、
そこに出勤するようになった。

その頃の本田さんを私は知っているが、
まだまだ元気はつらつとしていた。それでも自ら退いたのは、
チームそのものが自分を老人扱いするようになったことを
自分自身で敏感に感じとったからに違いない。

本田さんがやめたら、パートナーであった藤沢武夫さんまで
一緒に辞めてしまったので、
引き際のよさをのちのちまで讃えられているが
これは創業者であるかどうかという問題よりも、
世間の動きに対する感度の問題と見たほうが正しいだろう。

70歳の坂は越えにくいといったが、70歳を越えてみると、
体力は知力の衰えも激しくなる。
何よりも世間の年寄り扱いが目立ってくる。
外部の人だけではなく、部下たちまで、
私の死ぬときのを数えるようになるのである。
posted by 素朴な自由人 at 00:00 | Comment(0) | 邱先生の思想研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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