2018年03月20日

老人に対する誉め言葉は少ない「鮮度のある人生」邱永漢

邱先生はここでは、年をとっていいことよりも
悪いことが多いと書かれています。

年功序列というのがあって、サラリーは年と共に上がるので、
年寄りは若い人より収入が多いのが日本では常識になっている。
また、組織の中における地位も、年々、昇進することになっている。

従って、それがどこまでも続くとなると、
老人の支配する社会構造ができあがってしまう。
しかし、それは年をとっても老人の能力が衰えないことが前提であって、
ある年齢を超えると、心身共に能力の低下が起こる。

そういう老人にいつまでも頑張られてはたまらないから、
一定の年齢に達成すると退職する規定がつくられている。

そうした定年が体力の衰えとほぼ見合っていれば、
「まあ、仕方がないなあ」とあきらめがついてあまり問題がないが、
定年後もまだまだ元気で、若い者のあいだにまじって働いても
少しもそん色がないとなると、
定年後の人生をどう生きるかという新しい問題に直面する。

ところが、60歳の退職の時は元気だった人も、
65歳、70歳、さらにそれから上になると、
衰えが激しくなっていく。

年のとり方には個人差があるけれども、
年をとることによってよくなることよりも、
悪くなることのほうがずっと多い。
posted by 素朴な自由人 at 00:00 | Comment(0) | 邱先生の思想研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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