邱先生はここでは、生きること自体に
興味を失わない限り、時間をもてあますことには
なりそうもないと、書かれています。
私などは大して趣味も道楽もない人間だが、
時間があれば旅行をしているか、読書をしている。
実はどちらも私の職業と関係があって、
講演や取材のための旅行も多いし、
原稿を書くための読書というのもある。
すると、それはすべてプロとしての行為ということになるが、
旅行にしても読書にしても、仕事とはまったく関係がなく、
ただ好きで、また面白がってやっている場合も多い。
それが結果として仕事に結びついてしまうこともあるが、
将来、仕事と関係がある部分がなくなってしまったとしても、
旅行と読書という時間潰しのやり方はそのまま残る。
現に私のベットの脇には旅行のガイドブックや
旅行記や食べ歩きの本が山と積まれている。
ずいぶん世界中を歩いたつもりでも、
まだまだ行っていないところが地図上でたくさん残っている。
地図を拡げて、あそこもまだ行っていない、
ここもまだ行っていないとというところを数えあげると、
一つずつ埋めていっても一生かかって全部埋められるかどうか。
だから、中国じゅうを歩き回るだけでも、
まだ使っていない時間では足りそうにないから、
残っている時間をもてあますことにはなりそうもない。
読む本に至っては、こちらが読むスピードよりも、
次から次へと新しく出る本のほうがずっと多いのだから、
読む本がなくなる心配もない。
2018年04月11日
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