邱先生はここでは、老齢化社会は、
福祉にたよるよりも、家族にたよらなければ
ならない社会である、と書かれています。
日本の家庭では核家族化がすすんでから、
子供たちが忙しさにまぎれて
なかなか親の家へ戻ってこなくなったが、
私たちは家族で助け合って生きていかないと
駄目だと思っているので、いまでも子供たちと
毎週のように顔を合わせている。
男の子は、自分たちの仕事を持っているし、
病気の親の面倒まで見てもらうことは期待できない。
親の面倒は、金銭的な面以外には期待できないし、
金銭的な面でも面倒を見てもらう必要がないと、
やさしくしてくれるかどうかだけが心の支えになる。
娘は息子たちに比べたら、
親に会いに帰って来る頻度も多いから
「老齢化社会で持つべきは娘だ」ということになる。
あとは、息子の嫁がどんな気立ての人であるかにかかっているが、
嫁が自分の娘よりももっとできた人だということになったら、
老齢期をしあわせに暮らせる素晴らしい星の下に
生まれた人と言ってよいだろう。
老齢化社会で大切なのは、
家族の紐帯を密接にすることである。
年をとる親の方はやがて子供たちに
厄介をかけることも勘定に入れて、
子供たちを教育する必要がある。
2018年05月03日
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