二年間ほどを家で寝て暮らしたそうです。
そのせいか子供時代はいつも一人で過ごしていて
蜘蛛が巣を作る様子とか蜘蛛が獲物を仕留める
やり方などを眺めることで楽しまれたようです。
一人の時間が多くなったもう一つの理由は
家が転勤族であったので
2、3年置きに住所が変わったので
同級生と仲良くならないようにしてこられたためのようです。
転校生であり結核でもあった下重暁子さんは
クラスの中ではちょっと異端な存在だったみたいですが
無理に他人と合わせることはせずに
自分の生き方を貫いてこられたので
孤独を楽しむ術を身につけられたのでしょう。
孤独な時間を楽しむ方法として紹介されているのは
列車を使った移動時間中は
乗り合わせている乗客を観察することで
いろんな妄想を膨らませて物語を作ったそうですが
この辺りは文筆家だからなせる技かもしれません。
一般人でも乗客を観察することで
妄想を膨らませることはできるので
訓練すれば短い物語なら書けるようになるかもしれません。
家の中で孤独を楽しむには
やはり書斎があるのが一番です。
主婦の場合はキッチンの片隅に机と椅子、
それに本棚を置いて邪魔されない空間を
実現されている人もおられるようです。
それも難しい場合はトイレとなり
この空間では読んだ活字が頭に入りやすく
考えも整理しやすいので下重暁子さんは
俳句を作るのに活用されていい句を作られたそうですので
私たちも狭い空間を用意して孤独な時間を楽しむことを
試してみるのも面白いかもしれません。

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