兵庫県の芦屋市に本社があるJCRファーマが
世界初の技術開発に挑んでいるとの記事です。
この会社が持っている技術として
脳内に薬の有効成分を届ける
「J−ブレイン・カーゴ」というものがあります。
脳には異物を取り込まないようにするための関門があって
通常は薬の有効成分は関門でストップされてしまいます。
その為に従来は頭蓋骨に穴を開けて
そこから薬を注入するという外科手術しかなったそうですが
この技術を使う事で静脈注射で薬を脳内に届けられます。
この技術は脳が血液中の鉄分を取り込む仕組みを利用していて
鉄分を吸収するための受容体に医薬品の成分を
くっつけて関門を通過させるそうです。
JCRは9月にこの薬の承認申請を行っており
承認されると世界初となるようで
将来的には認知症などの治療にも応用が出来る
可能性があると書いています。
JCRをHPで見ると本社は芦屋にありますが
神戸市の西区に研究所とか工場をいくつか持っているようです
従業員数は650名と中規模の製薬会社です。
小さい会社なので大手の様に
資金力とか営業力が必要なガンなどの市場には手を出さずに
あえて「隙間」分野に資源を集中させているそうです。
その為に先進的な薬の開発につながっているみたいですが
隙間を狙うだけではなくて研究風土が良いみたいで
空き時間があれば自由に研究をしても良いという文化があり
それが従業員の遣り甲斐にもつながっていて
良い結果をもたらしているのでしょう。
人間は人から言われてするよりも
自分がアイデアを出して行う方が遣り甲斐を感じるので
そのような風土があれば労使のどちらも幸せとなるのでしょう。
ちなみに株価はここ最近は右肩上がりとなっていて
10年前に買っていれば10倍にはなっている感じです。
これから先はどうなるかは分かりません。
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