2014年10月24日

未来予測には歴史のサイクルと連想ゲーム

未来予測には現在進行している情報だけではなく
過去の歴史を知る必要があり歴史を学ぶ必要があります。

その一つに算命学がありその発祥は中国で
殷の時代にさかのぼるのですが
国家のトレンドを10年ごとに五つの時代に分けています。

@「動乱期」:憲法施行後の動乱の時代で
       国としての基盤が固まっていない動乱の時代。
A「教育期」:国家の将来を担う人材を育成する時代。
B「経済確立期」:経済的基盤が確立される時期。
C「庶民台頭期」:世の中が潤い庶民に経済力が付き豪商や芸術家が生まれる。
D「権力期」:官僚支配、政治家支配の強化が進み
       経済的にも文化的にも庶民の活力は失われ、
       国家は衰退してゆく。

算命学を日本に当てはめると1947年を出発点にすると
50年後の1997年で一巡目を終えており
動乱期を2007年に終え、教育期に入っています。
2017年になると教育期を終えて、
国家が繁栄する経済確立期に入っていきます。

この算命学を適用するとこれからの日本の
将来はとっても明るい時代がやってくることになります。
あと三年もするとデフレが終わり、
その先の東京オリンピックの頃では日本の景気は
かなり良くなっている可能性があるのです。

これ以外に景気循環理論というのがあります。
・キチン・サイクル(在庫投資循環):2〜3年
・ジュグラー・サイクル(設備投資循環):7〜10年
・クズネッツ・サイクル(建設投資循環):約20年
・コンドラチェフ・サイクル(インフラ投資循環):50〜60年
この中でコンドラチェフの波で行くと2040年ぐらいまでには、
日本でとんでもない発見や発明が起こると予想されます。

次に未来を予想するのですがそのためには
「過去の歴史の知識+想像力」が必要です。

想像力とはインスピレーションに近いもので
頭に浮かんだインスピレーションによって仮説を立て、
その仮説が正しかったか如何かを検証し、
次のインスピレーションに反映させる
と言う事を繰り返します。

想像力を高める方法は数多くあります。
菅下さんが勧めるのは「連想ゲーム」で
自分が集めた情報の中から関心のあることを
ピックアップしてそれをもとに様々な事を
連想したり空想したり予想するのです。

この連想ゲームを習慣とすることで
未来を予想できる想像力を鍛えることが出来るのでしょう。
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2014年10月23日

株で儲けるには社会現象への気づきと心理分析

菅下さんはメリルリンチの研修で心理分析を
勉強されたようですが一般人はそうはいきません。
自分でやるしかありません。

変化が起こるときの社会現象として次の様な
実例を挙げられています。

1987年の10月にNTT株の放出があり
野村證券の新宿支店の前に長蛇の行列ができている
様子をニュースで流していた。
並んでいる人は相場に手を染めているような人ではなく
まるで当たるのがわかっている宝くじを
奪い合っているように見えた。

同時期に、保守的な三菱地所がマンハッタンの
ロックフェラー・センターを2300億円で
購入したというニュースが飛び込んできた。

これらの様子を見てこんなことはあり得ない、
天井が近いと思われたようです。
結果的にはその1年後の1989年12月に
史上最高額をつけることになっています。

同様のことは、靴磨きの少年が株で儲かったと
話したことを聞いて持ち株をすべて売り払ったプロの話とか
六本木の料理屋のおかみがドバイのマンションを
3戸も購入したとか聞いてドバイも天井と感じる
こんな社会現象への気づきが必要なのです。

そういえば中国株でも工場とかで働く人々が
株に熱中して仕事にならないと話題になったことがありました、
またなんでこんなに株価が上がるのかと
評論家の方がおしゃった時期がありました。
いま思えはそこが一つの天井だったのです。

反対に、大底のサインはというとニューヨーク株式市場の
大底は1982年でその時にビジネスウィーク誌は
ウォール街は死んだと特集記事を組んだ
この時に多くの人が株を売ったがプロは買いに入った。

思い起こせばこの間のリーマンショックの時には
100年に一度のとよく聞きました
この時に邱先生は嫁を質屋に入れてもと
HPで発信されていましたが
株の神様はチャンスと見ていたのでしょう。

大暴落の後は上がるしかないので
買いのチャンスだったのでしょうが
社会現象を正しくとらえて心理戦に勝てた人は
勝ち組になることが出来たと思います。
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2014年10月22日

未来予測のためには情報が大事

菅下さんはメリルリンチで大きな取引が出来た時の
実例を挙げて誰も気が付いていない情報を
提供することが価値があることとして紹介されています。

そうなると情報を集める必要がありますが
いい情報はいい場所にあるそうです。
また、情報を集める方法としては
書店めぐりをして幅広い情報をインプットするために
本とか雑誌を探しているそうです。

そのような本とか雑誌から世の中の動きとかが
だんだんと見えてくるようになります。
ランダムな点の情報がだんだんと
線になってつながってくるのです。

次にはその情報から将来がどうなるかを
考える訓練をします。
毎日インスピレーションを得るように心掛けるのです。
この習慣により未来の予測精度が上がってきます。

自分が研鑽する事によって
将来を見通せる人になるのが一番ですが
それには時間がかかるので
予測精度の高い人を見つけてその人の発言を
定期的に確認するのが効率的のようです。

菅下さんはそんな人として堺屋太一さん
ジム・ロジャーズを上げておられます。
これらの人の発言を確認することが大事です。

それ以外に賢人を探す方法としては
土曜社が定期的に発行している「世界論」。
他には「TIME」が定期的に特集する
「モスト・インフルエンシャル・ピープル」
などがあるようです。

賢人の知恵を借りるのが成功の早道かもしれません。
未来予想の技術.jpg
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2014年10月21日

一生お金に困らない「未来予想」の技術 菅下清廣

本屋の中をぶらついていると
「経済の千里眼」こと菅下清廣さんが
PHPビジネス新書から最近上梓された本が目に入りました。

本の題名は「一生お金に困らない「未来予想」の技術」となっています。
たしかに株をする場合は今後株価が上がるでしょうと思われる
会社の株を買う必要があります。

菅下さんは大学を卒業後大和証券に入社され
その後、メリルリンチ、キダー・ピボッティーなどで
トップセールスマンとして活躍された方の様です。

菅下さんの本は以前広島の勉強会で
お名前を紹介頂き、
その後何冊か読んでおります。

最新の本と言う事で読んで私の心に留まった内容を
いくつかご紹介してみたいと思います。

この本の中で菅下さんはメリルリンチの
新人研修で一緒に勉強した元CIAの方から
教えてもらった言葉を紹介されています。

それはCIAでは世界各地に人員を派遣し
CIAとは悟られることなく普通の仕事をしながら
その辺に転がっている日常の情報を
新聞とか雑誌とからか集めているそうです。

日常の情報の中から大切と思う情報を取り出して
分析することが大事で、我々の場合は
自分の人生に大きく関与する情報を捕まえる事が必要です。

そのためには広く浅く情報を収取し
想像力を働かせることで将来を予想する。
この訓練を続ける事が必要なのです。

そう言えば邱先生も「カンピューター」といった
表現を使われていたことを思い出しました。

つまり日常の情報から一つの仮説を立てて、
その仮説を実証するために関連情報を集めて、
将来はこう成るはずだという結論を導き出す。
訓練でその精度を高めれば良いのでしょうか。

未来予想の技術.jpg
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2014年10月17日

四分の一奉仕と社会的財産税「私の財産告白」本多静六

本多さんは社会的財産税を払うべきと書かれています。

「最後にもう一つ大切なことがある。
 それは、要するに財産は社会の寄託で、
 財産を多少でも築き上げた者は、
 財務署へ納める税以外に、
 またそれに相当する「社会的財産税」を
 覚悟すべきことである。

 何事に成功するにも、理性をもって
 感情を抑えることがきわめて重要である。
 しかし、場合により、理性をもって
 感情を抑えることがきわめて重要である。

 しかし、場合により、理性はどこまでも枉げてはならないが、
 その理性をムキダシに現さないで、
 愛嬌というか、人情というか、
 ともかくそうした類の衣装を着せて出すことが必要である。

 言葉をかえていえば、幾分か理性を抑えて
 情に負けることが大切である。

 たとえば、馬鹿げた失敗をしたうえ
 金をもらいにくるような者に金を与えるのは、
 まるでドブの中へ金を捨てるように思えるが、
 そこはいわゆる「小言はいうべし、酒は買うべし」で、
 その将来を戒めると共に、多少の金をその場で
 めぐんでやるくらいのゆとりをもちたい。

 これは本人にもおのずから反省の機会を与える場合にもなろうし、
 また自分のためにも財的社会税を支払う結果ともなるのである。」

お金持ちの人は元来ケチで
自分のお金を使うことに大きな抵抗があります。
使うことに抵抗があるので
自然とお金が貯まってくるとも言えます。

そのような習慣の人がお金を恵ことは
なかなか勇気がいることと思いますが
有る一定の額を保有するとそれ以上持っていても
使いきれるものでもないので
持っているお金を、いかに有効に、または単に使うか、
を考える必要があると思います。

その一つの使い方がここで本多さんが言われている
社会的財産税と言う事だと思います。
有効な使い方ではないが
その他経費みたいな感じでしょうか。
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2014年10月16日

寄付金の楽な出し方「私の財産告白」本多静六

本多さんは寄付金を出すことに対して
予約してはならないと書かれています。

「これまではもっぱら自分の事業を守り、
 財産を蓄積することについての心得であったが、
 ある程度自分がそれに成功した上は、
 自分も成功しつつさらに人にも成功させるために、
 その余力を割くことが成功者の社会的責務である。

 また自分の成功を大成せしむるゆえん
 でもあることを忘れてはならない。
 それには有意義な仕事に資金を出してやることもあろうし、
 微力な者に力を添えてやることもあろう。

 とにかく、世の中で自分だけよければ、
 ほかはどうなってもかまわぬということでは
 満足な世渡りはできない。

 私は50からの理想として、自分の確実に得られる年収を四分し、
 その一分で生活し、一分を貯金し、一分を交際修養に当て、
 残りの一分を社会有用の事業に投ずることにつとめてきたが、
 いわゆる私の「四分の一貯金」は、最後において 
 「四分の一奉仕」ということに変わってきたのである。
 だから、私はこの「四分の一奉仕」をある程度、
 財産的成功を収めた人々にぜひおすすめしたたいと思う。

 しかし、この場合その金の出し方に一つの注意がある。
 それは当時として出せるだけの金を出し、
 それ以上出すことの予約をしてはならないことだ。」

この文章では事業とかに成功した人向けとなっているので
私にはちょっと関係ありませんが
アメリカでは成功した人は寄附をすることになっていて
ビルゲイツもバフェットさんも寄付をされているようです。

その意味は自分が稼いできたお金は
自分だけが持つのではなくて稼がせてくれた
世間に対するお礼の意味があるのでしょう。

また自分だけがお金を持っていると
お金が滞留して腐ってくるからではないでしょうか。
お金を回すことで流動性を確保し
変なことが起きないように心掛けているように思います。
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2014年10月15日

偏狭を戒めよ「私の財産告白」本多静六

本多さんは金がなくても、金が出来ても、
得てして偏狭になりやすいので
大いに心すべきと書かれています。

「財産蓄財に成功しようとすれば、焦らずに堅実に、
 しかも油断なく時節をまたなければならない。
 いわゆる宋襄の仁で、世の薄情者を気の毒がって甘やかすのも禁物。
 ウマイ儲け口に欲張って乗せられるのも禁物。
 つまらぬ侠気をだして借金の保証に立つのも禁物。

 初めの間は手堅く勤倹生活をつづけていて、
 急に途中からぐれ出す人々を多く見掛けるが、
 詳細にこれを調べてみると、いずれも功を急いで
 不堅実なやり方をしたものばかりである。

 すなわち実力相当な進み方をしていればよいのに、
 資産不相応な融資をしたり無理算段をしたり、
 とにかく、いたずらに成功を焦ったり、
 堅実を欠くに至った人たちが失敗に帰しているのである。

 「始めは処女のごとく、終わりは脱兎のごとし」
 という言葉もあるが、何事をなすにも、
 最初は誰しも細心に熟慮を重ねる。

 そうして、その道の先輩や学識経験者の意見を尊重してかかる。
 ところが、一度順調に向かうと、たちまち慢心を起こして、
 自分独りでエラクなったようなきになりがちなものである。

 こうなるともう先輩の意見も聞かず、
 第三者の批判を馬鹿にしてくる。
 とどのつまりは、無謀な大事業や不慣れの仕事で
 たちまち大失敗を招くことになる。

 事業を守り、財産を守ろうとする者は、
 常に怠らず他人の意見に耳をかすことが大切であると考える。」

株の取引でも最初は細心の注意を払って
少額でやり始めるものだそうです。

その頃は慎重ですし額も少ないので
失敗しても痛手はそんなに大きくはありません。

反対に最初にまぐれで儲けてしまうと
株の取引をなめてしまうので気が付いたら
大きく損をしている事になってしまいます。

理想的には少額で失敗してその経験を生かして
だんだんと慎重なうえによく研究して
取引を行えば損をすることがあっても
トータルでは儲けることが出来るようになるのでしょう。

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2014年10月14日

儲け口と助平根性「私の財産告白」本多静六

本多さんはここでは他人の借金証文に
判を押してはならないと書かれています。

「もっとも注意しなければならぬのは、
 いわゆる「儲け口」の持ち込みに対する態度である。

 「儲け口」の持ち込みというのは、
 たいていウマイことずくめであるが、
 このうまいことずくめというのがそもそもの曲者である。

 いったいに人間はだれしも欲がふかいものであるから、
 そうそうあるはずのないウマイことずくめに釣られてしまいやすい。
 これはちょっと冷静に考えればすぐわかることであるが、
 小金が貯まると、世にいう助平根性が出てくるので
 うっかりするとつい乗ぜられてしまう場合がある。

 馬鹿に儲かる仕事は、また馬鹿に損する仕事でもある。
 馬鹿に儲かって、そして決して損をしない事業なんて、
 常識から考えても全くあり得ないことである。

 なお金を貸したり、儲け口に出資したりする以上に
 気をつけなければならぬことは、金融上の保証人となり、
 連帯の印を捺したり、裏書の判を引き受けたりすることである。

 恐るべきは正にこの請け判である。
 だから、たとえ事情やむを得ず、
 自分の持ち物を売り払って金を出すことがあっても、
 決して他人の借金証書などに判を捺すべきではない。」

必ず儲かるという儲け話は信用しないに限ります。
そんなに儲かる話があるなら
その話を持ち込んできたその当人が自分がやればよいわけで
他人の自分にまでご親切に案内していただくものではありません。

また通常より異常に業績が良い会社があるので
その株を買うとこれからも株価がどんどん上がると
思って購入することがあります。

しかしその業績がでたらめで実際は違っていて
決算発表がズレにズレてしまうことがあります
監査法人も変わるしそうしているうちに
売買停止になってしまうことがあります。

特にこのようなケースは中国株に多いわけで
これで痛い目にあっているわけです。

中国ではこのようなことは結構あるようなので
同業他社に比べて特別に業績が良い会社は
疑ってかかる方が良いようです。
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2014年10月13日

気の毒は先にやれ「私の財産告白」本多静六

本多さんは金銭は貸してはならず
早いうちに断れと書かれています。

「私は、いかなる場合にも、
 金銭の貸借融通等問題は一切銀行
 またはしかるべき正式機関を対手にし、
 親類知友間にはすべてこれを行わない方がよいと考える。

 万一のっぴきならぬ申し込みを受けた場合でも、
 その事情により、頼まれた金額の幾分に
 熨斗をつけて進呈してしまうに越したことはなく、
 決して証文をとり、返してもらうつもりで
 融通してはならないと思う。

 今日の経済組織においては、
 信用のある人にはそれぞれの供給先がある。
 貸すほうから頭を下げてまで持ち込んでくれる。

 それだのに親戚知友をたよって金を借りにくるような人は、
 畢竟どこへ行っても対手にされない不信用な人で、
 そんな人に返してもらうつもりで融通するなどは
 そもそもの考え違いといわなければならぬ。

 生じっかな貸借を行うと、
 かえってその人の失敗や墜落を助けることになり、
 自分も損をした上にその人をも誤らせる
 結果となるものである。

 私は金を貸さぬ代わりに、
 その人に独立自治のできるだけの
 心配をしてやることにつとめているが、
 
 金銭は人を頼みにしていてはできない、
 自分自身で一生懸命作るよりほかに策はないと悟って、
 ついに独立自主の人となり、
 各方面に成功するに至ったものが多い。」

本多さんはお金を貸すことは
自分も損をすることになるし
借りた本人にも良くないので貸さないことが
良いと考えておられ実行されたようです。

資金繰りが厳しい時に助けてほしいと
考えることは商売をしていると有るのでしょう。

しかしお金は結局は自分が働いて
稼ぎ出すか支出を抑えていかにお金を確保するかを考えて
実行するしかないのでしょう。

それをしないで知り合いに借りにゆくと言う事は
安易すぎるのでしょうから
下手にお金を貸すのではなくで断ったうえで
如何すべきかをアドバイスすべきと言う事なのでしょう。


 
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2014年10月10日

貸すな、借りるなの戒律「私の財産告白」本多静六

本多さんは知人にはお金を貸してはいけないと書かれています。

「少しばかり金が残り財産ができてくると、
 すぐもう「貸せ」という人が出てくる。
 しかもそれが、いままで自分の苦心惨憺を
 はたからなんのかんのとそしっていた人々から
 多く飛び出してくるのだから、驚きもし、
 あきれもし、また困惑もさせられる。

 昔から金の貸借にはいろいろな戒めがあって、
 「借主になるなかれ、また貸主となるなかれ、
  貸主は金と友人とを同時に失う」と
 シェクスピアなどもいっている。
 
 もちろん、借金の申し込みには
 いちいちもっとも理由がある。
 抜き差しならぬ持ち込みがある。
 しかし、親戚知友に対する金銭上の融通は
 できるだけ避けた方がよろしい。

 これはお互いのためだ。
 実際金の貸し借りは、その金ばかりではない、
 大切な友人や親類をも失うもととなるので、
 いかなる場合にも金を賃借しないに限る。

 少しお金が出来てくるとだれにも必ずこの
 賃借のトラブルが起きてくる。
 こうした際、何人も心を鬼にして
 最初から一切融通に応じない方針を厳守するよう、
 私は私の体験からみなさんにおすすめする。
 またそれが本当にお互いのためでもある。」

この文章を読むと邱先生の書かれていた内容と
同じであることにいやでも気が付きます。

私はお金持ちではありませんので
お金を借りに来る方はおられませんが、
邱先生もお金の無心に来られた経験があったようです。

その例では会社の経営者の方がお金を借りにおられたので
自分のようなところにもお金を借りに来られてということは
余程の事と思われて持ち株を叩き売ったと書かれていました。

邱先生も知り合いにはお金を貸すことは
戒められていますが思想の内容は同じで
お金も友人も失ってしまうと言う事でした。
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2014年10月09日

三カク生活に陥るな「私の財産告白」本多静六

本多さんは人は貧乏してくると、俗にいう
「三カク」となってくると書かれています。

「貧すると鈍するという。
 人は貧乏してくると、ただに自分自身が苦しいのみならず、
 義理をかき、人情をかき、したがってまた恥をかく。
 俗にいう「三カク」となってくる。

 他人にも迷惑を及ぼし、心ならずも嘘をつくようになり、
 ついには世間の信用をも全く失うに至るものである。

 元来、減っていく身上や落ち目の算盤はなかなか取りにくいが、
 たとえ少しずつでもプラスになっていく算盤は軽く動くものである。
 パチパチと威勢のいい音がする。われながら驚くような
 いい智慧もはじき出せるものである。

 一度そこまで来ればしめたもので、
 世の中が何から何まで面白く、自然と正直に立ち回れ、
 ますます努力の勇気が生まれてくるものである。
 貧すれば鈍するが、鈍すればさらにまた貧する。

 ともかく、一日も速やかに経済生活の独立を確保しようとする者は、
 つまらない世間の思惑などに心を惑わしてはならない。
 ケチン坊なそというそしりに耳をかたむけてはいけない。

 出すものは出し、するだけのことをしておいての上であれば、
 だれはばかることはない。まず、その初志の貫徹に向かって邁進すべきである。」

お金がないと言う事はたいへん心細いもので、
少しでも節約をして万一に備えようとします。

しかし世の中にはお金には無頓着な方がおられます。
持ち金については次にお金が入るまでの計画を立てずに
気前よく使ってしまいます。

そのような人に限って本来はいただけるような手当、
たとえば休日に出勤した時にはお昼ご飯代が
会社から出ますがその請求をしなかったりします。

お金を貯めるには如何に出費を抑えることが
ポイントになりますが、
一方では収入を確保することも必要と思います。

そうしておいた上で付き合い事に必要な
お金はきちんと出すことが必要となります。
しかし行きたくないような付き合い事には
無理に付き合ってお金を使う必要もないと考えます。
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2014年09月12日

変革とイノベーション

慶応ビジネススクールの高木教授の
最後の講和は優れたマネージャーは
変革とイノベーションを目指すです。

最近では「変化」のスピードがどんどん早くなってきており、
その変化への適応するには「変革」が
必要で新しいものをつくりだす
「イノベーション」が求められています。

しかし変化に鈍感な人間は茹でガエルとおなじで
周りの変化に気が付かずにいて
気が付いたら茹であがってしまっているのです。

マネージャとして配るマネージメントをしている場合は
上司とか何処かに情報を取りに行ったときに
自社の「硬直状態」や「危機」に気が付くことになります。

そして変化に気が付いたときのために
常に自分の能力を磨いておき、
社内外の変化とか新しいものへの準備を
怠らないようにしないといけません。

会社が変革の時期に来ている場合は
全社員の意識変革をおこして
イノベーションを起こす必要があります。

そのためには危機感を持たすとかを行い
自らやって見せて、言って聞かせて、
やらせてみて、その結果を褒めてやることで
人は動き出すことになります。

最後に重要な事として高木教授は
今やろうとしていることが終わるまで
次の課題には取り組まないことと言われています。

いまやりかけの事を覚えているうちに
やりきってしまうことが大事なのです。

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2014年09月11日

経営専門能力とキャリアを向上させる

慶応ビジネススクールの高木教授の
第四講和は経営専門能力とキャリアを向上させるです。

最初にキャリアというものをどのように
理解すべきかなのですが
キャリアには職業、仕事、経歴、履歴、
成功、出世などという訳がありますが、
ここでは企業で働く間に能力を身につけたり
知識を得て、成功したり失敗したりして
人間的な成長を遂げていくそのプロセスを
キャリアと呼ぶことにします。

会社で仕事をする人がキャリアの向上を考えるときに、
とても重要なものがあり、それが
「経営専門能力の向上」でそのためには
「配る」マネージメントが基礎となります。

専門能力とは次の三つからなっています。
@コンセプチュアル・スキル
 仕事を構想し、企画し、戦略を練る力
Aヒューマンスキル
 人々を動かすための人間関係力
Bテクニカルスキル
 仕事を行うための専門技術力

これらの能力を日々の活動の中で
高める必要がありますが
そのためには上司である人は
会社の状況や課題をよく理解して
部下にわかる形で説明する事です。

このように心掛けることで
@のコンセプチュアル・スキルが
鍛えられます。

また部下を動かすようにするためには
Aのヒューマンスキルを使う必要があります。

そして専門能力は上司の方が上回っている
必要があるのでBも日ごろから学び続ける
必要があります。

@Aはその通りですがBについては
そうであれば良いとは思いますが
上司がその職場で長い場合は
経験も知識も上と思いますが
職場を異動しているばあいはそうはいきませんので
理想的にはそうとお考える程度と理解したいと思います。

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2014年09月10日

マネージャーは情報を取りに行く

慶応ビジネススクールの高木教授の
第三講和はマネージャーは情報を取りに行くです。

部下の動機づけを上げるには会社の情報を
配る必要がありますが、そのためには
それをどこからか獲ってくる必要があります。

それではその情報というのはどこから獲ってくるかというと
以下のようなところからとなります。
・直属の上司
・さらにその上の上司
・仕事で関係する人
・同期などの友人
・社内情報
・社外情報

ここで高木教授は松下幸之助さんの言葉である
「社員稼業」を引用して説明されています。

サラリーマンは会社で仕事をしていて
自分で稼ぐという意識がとっても低い職業ですが
自分の業績の価値を意識してそれを上げるように
することを松下さんは説かれたと考えられています。

そしてその社員稼業を進めるためには
自分がじっとしていてはだめで
積極的に獲りに行く必要があり
歩き回って情報を集める必要があるのです。

獲ってくる情報の精度と質を高めるためには
職位の高い人に会いに行って情報を得る必要がありますが
頻繁には出来る事ではありません。

次には社内情報を丹念に調べることに
意識して取り組むとそれなりに
有意義な情報を得ることが出来るようです。

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2014年09月09日

個人とチームを動機付ける方法

慶応ビジネススクールの高木教授の
第二講和は個人とチームを動機付ける方法です。

マネージャーは複数の部下を抱えて
仕事をすることになりますが
その時に重要なのは部下の人たちの
動機づけとなります。

いかに部下をやる気にさせ、主体性を持って
仕事をしてもらうように働きかけることが
マネージャーにとって最も大切な事です。

というのも部下が良く働いてくれるか如何かが
上司の成果を決めるからです。

動機づけには大前提があり
自分の仕事に対して何らかの「働きかけ」を行うと、
仕事から「手応え」が戻ってくると
動機づけが維持されます。

また仕事をするうえで働く人は
仕事の状況とか自分がこの仕事を担当する理由
仕事に対するる評価とか上司は
自分の事をどのように思っているか等を
知って認識したいと思っているので
これらを部下に与える事で
動機づけを上げることが出来るのです。

これまでは上司と部下の関係を見てきましたが
チームがうまく機能するには
メンバー間のコミュニケーションが大切になります。

メンバー間で必要な情報を配りあう
状態になっておれば
追加情報が次々と生まれて
良い方向に回転してゆくことになります。

情報をメンバー全員が共有するという
良い状態を「共振」状態といえますが
チームリーダは共振が起きるように
情報交換できる場を作り
情報がスピーディーに伝達され
メンバー間で声を掛けあうように仕向ける必要があります。
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2014年09月08日

「配る」マネージメント

慶応ビジネススクールの高木教授の思想について
勉強してみたいと思います。

第一講和は配るマネージメントの基礎知識です。

配ると言う事ですが、
氷河期で行われていたマンモスの狩りでは
仕事を各人に「配り」(割り振り)
その結果仕留めたマンモスの肉を「配る」ということが
概念の理解として役に立ちます。

マネージメントの仕事を考えた時には
3つの要素から構成されていてこれらを行う必要があります。
1.現在の状況を正しく把握する。
2.仕事の関係者間の結びつきを調整する。
3.会社から指示されている目標を達成する。

上司がマネージメントをうまく行うには
「配る」と言う事が重要となります。

「配る」もののうちで一番重要なのが
「情報」で具体的には5つあります。
@状況情報:会社の市場とか提携など
A方向性情報;会社とか部署がどちらに向いているか
B評価に関する情報:どのように評価されているか。
C個別業務情報:実務に関する情報。
D気持ち情報:上司が自分の気持ちを配ると言う事。

次に情報を「配る」理由ですが
それは目標を達成するためには
部下が協力してくれることが必須ですが
そのためには部下を動機付けることが必要で
次の2つの方法があります。

@仕事をさせてみて手応えを感じさせるという
 サイクルをいくつか体験させる。
Aこれから行う仕事はどんな状況で必要となっているのか
 仕事の意味を本人に認識してもらう。

またマネージャーは「意思決定」を行うのですが
その決定も部下に正しく伝達することが必要で
ここでも「配る」がセットで行われる必要があります。




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2014年08月22日

二つの中の一つの道「私の財産告白」本多静六

本多さんは節約の道を選ぶべきと書かれています。

「世の中に金というものがなくならない以上、
 金を無視して何人も生活することは出来ない。
 社会に財産権というものが存在する以上、
 これを自分勝手に否定してだれしも一人前の世渡りはできない。

 「人間万事金の世の中」とは、昔からいい古された言葉であるが、
 依然今日でもその通用性に変わりはない。

 要するに、いわゆる世俗的な成功の第一義は、
 まずなんとしても、経済生活の独立にある。
 これなくして何事の成功もおぼつかなく、
 またどんな成功も本当の成功とは世間ではみてくれない。

 この人生に最も大切な経済生活の独立には、
 何職、何業に関わらず、積極的に働いて
 消極的に節約耐乏するよりほかに途はない。

 それはちょうど笊に水を盛るようなものだ。
 またいくら節約しても
 −節約を通り越して吝嗇(りんしょく)にすらしても−
 働かなければダメ、それはちょうど徳利の中の水を守るようなもので、
 ついには腐って臭気を発するばかりだ。

 もとより吝嗇と節約は全く別物である。
 吝嗇は当然出すべきものを出さず、
 義理人情を欠いてまでも欲張ることで、
 節約とは似て非なるもはなはだしい。

 節約は出すべきものをチャンと出し、
 義理人情も立派に尽くすが、
 ただ自分に対してだけは、足るを知り、分に安んじ、
 一切の無駄を排して自己を抑制する生活を指すのである。

 今日の実際生活には、世間から吝嗇とわらわれつつ金を残すか、
 あるいはまた世間から気前が良いとおだてられつつ
 一生ピイピイして過ごすか、二つの中一つを選ばなければならない。」

世の中には確かに二種類の人類が居る気がします。
一方はお金がないと言いながらも
日々の生活を見ているととっても気前が良いのです。

お金を出して飲み物をしょっちゅう購入して飲んでいます。
会社などではポットにお湯を沸かして
お茶とかコーヒーなどを飲める用意もしてあるのですが
自らのお金を出して自動販売機とかショップで飲み物を購入しています。

もう一方の人種はお金を十分持っている人たちで
その人たちの行動を見ていると
飲み物などは先ほどのポットを利用しています。

またお金を使う場合でも
どちらが安く上がるか細かく計算をしています。
そこまで計算するかと驚くほどです。

両者の動きを見ていてお金が貯まる人と
いつもピイピイしている人の違いを身近に感じることが出来るのですが
私は節約の道を選びたいと思う側の人種と思っています。
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2014年08月21日

一新された新人生観「私の財産告白」本多静六

本多さんは努力を続けることが幸福と結論にづけられています。

「実をいうと私は若い頃にこんな人生計画を立てた。
 「四十までは勤倹貯蓄、
  六十までは勉学著述、
  七十まではお礼奉公、
  幸い七十以上生きられたら、居を山紫水明の温泉郷に卜し、
  晴耕雨読の生活を楽しむこと」と。

 爾来曲がりなりにも、私はこの計画通りに生きて、
 早くも八十の坂を超えてきたが、
 大戦と大敗の国家的大変動を経て、
 私の生活にも幾変遷を免れなかった。

 しかもその結果、私の生活安定法は、
 「若いうちに勤倹貯蓄、慈善報謝、陰徳を積み、
  老後はその貯蓄と陽報で楽隠居する」

 という旧式な考え方を超越して、
 楽隠居などという不自然な怠惰生活はさらりと捨て、

 「人生即努力、努力即幸福」なる新人生観によって、
 古くさい財産観も、陰徳陽報主義も一新されるに至ったのである。」

若い時に一生懸命働くのは
年を取ってからみじめな暮らしにならないように
貯蓄を行うためと思います。

若い時から少しずつでも貯蓄を行い
自分が働けなくなった時に長年貯めてきたお金を頼りに
死ぬまで暮らす必要があります。

また年を取ってから一生懸命働くのは
自分の生きている意味を見つけるためではないかとも思います。
人間なにもすることがないと生きている意味を見失ってしまいます。

そうすると自然と人生の幕を下ろすための
シャットダウンモードに入ってしまい
寿命も短くなってしまうと思います。

人間が生きてゆくには自分が世の中で必要とされているとか
自分の生きがいを生活の中で見出すことが必要です。
その意味では定年までに趣味とか生きがいを
見つけておく必要があるのではないでしょうか。
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2014年08月20日

二杯の天丼はうまく食えぬ「私の財産告白」本多静六

本多さんは幸福について書かれています。

「ずいぶんと古い話だが、私が苦学生時代に、
 生まれて初めて一杯の天丼のありついたとき、
 全く世の中には、こんなウマイものがあるかと驚嘆した。

 その時の日記には「願ワクバ時来ツテ天丼二杯ヅツ
 食べラレルヤウニナレカシ」と記されている。

 後年、海外留学から帰ってきて、さっそくこの宿題の
 「天丼二杯」を試みた。
 ところが、とても食い尽くせもしなかったし、
 またそれほどにウマクもなかった。

 この現実暴露の悲哀はなんについても同じことがいえる。

 ゼイタク生活の欲望や財産蓄積の希望についてもそうであって、
 月一万円の生活をする人が二万円の生活にこぎつけても
 幸福は二倍にはならぬし、十万円の財産に達しても、
 ただそれだけでなんらの幸福倍化にはならない。

 いったい、人生の幸福というものは、
 現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、
 上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、
 下向きつつあるかによって決定せられるものである。

 すなわち、天丼を二杯も三杯も目の前に運ばせて、その一杯を
 −だれでも一杯しか食えるものではない−
 平らげるのは、せっかうのものもウマク食えない。

 一杯の天丼を一杯だけ注文して舌鼓を打つところに、
 本当の味わいがあり、食味の快楽がある。
 多少の財産を自ら持ってみて、
 私はこうした天丼哲学というか、人生哲学というか、
 ともかく、一つの自得の道を発見することができたのである。」

本多さんのここの文章には二つの事が書かれている感じがします。
一つ目は人々が幸せを感じるのは現在の生活水準ではなく
自分の生活水準が上り坂か下り坂かで決まると書かれています。

その意味では裕福な家庭に生まれ育った人々は
元々の生活水準が高いので
余程自分に才能がないと生活水準は下がってしまいます。

反対に貧乏な家庭で生まれ育った人は
元々の生活水準が低いので
ちょっと頑張れば生活水準は上がってゆきます。
どちらが幸せかといえば後者であると私は思います。

二つ目は何事もほどほどにが一番と言う事でしょうか。
自分のお腹の容量は決まっているので
いくらおいからと言って天丼を二杯も食べることはできません。
出来たとしても二杯目は苦痛になってしまいます。

自分のお腹の容量に見合っただけ
美味しいものを戴くことが
食事をおいしくする秘訣なのでしょう。

その意味では自分の欲求レベルを低く抑えておけば
ちょっとしたことで幸せと感じることが出来ると言う事だと思います。
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2014年08月19日

秘められた安田翁の大志「私の財産告白」本多静六

本多さんは銀行家の安田さんの金儲けの
後の使い方について書かれています。

「財産のこしらえ方も難しいが、
 財産の上手な使い方はさらに難しい。
 この問題について、かつて私は、単刀直入に、
 故安田善次郎翁に訊ねてみたことがある。

 それは大正十年の九月、大磯の安田別邸に出掛けてであった。
 その際、84歳の善次郎翁は、
 「いまでも自分は金儲けを考えている。
 考えているばかりではなく、
 やかましくみせの者にいいつけて実行させている。

 だから、世間ではこのわしを守銭奴か何かのように避難しているが、
 おかしなハナシではないか、
 若い者の商売熱心を褒めつつ、老人の商売熱心をとやかくいうなんて。
 銀行家の自分が最後まで銀行家として働くにどこが悪いのだろう。
 自分にははなはだそれが解せない。

 金を増やすだけで減らさぬものを世間はやっかむのかも知れぬが、
 実は自分は少しでも殖やし、少しでも多くし、
 それをできるだけ効果的に使おうと苦心しているのであって、
 いまにして金儲けがやめれらなぬも、その志が大きいからである。」

 といわれた。そうして、一生を懸けて真剣に貯めてきた金だから、
 最後の思い出に、真剣に使いたい。
 何か最も有意義に使いたい。
 そこでいま、実はかくかくの案を立てて、
 かくかくの人々に相談してみようと思っているのだと、
 いろいろその内容について洩らされた。

 私もそれを聞いて、かつ驚き、かつ喜び、
 お互いに手を取り合って感激の涙の中に別れたのである。」

お金は儲けただけでは半人前で
使って初めて一人前と言われています。

その心はお金はいくら稼いでも
何の役にも立たないからだと思います。
それを使って初めてお金の持っている価値を
味わうことが出来るからでしょう。

お金儲けが上手な人は
お金儲けをするプロセスが面白くて
それを楽しんでいるうちに
自然とお金が貯まってゆくのでしょう。

それはそれで生きがいとなっているので良いのでしょうが
自分が稼ぎ出したお金の価値を自分が味わうには
使ってみる事が必要なのですが
苦労して作ったお金を使うのには苦痛が伴うので
無理をしてでも使う努力が必要となってくるのでしょう。

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